2021年最初の毒を吐きます

2021年最初の投稿みたいです。ブログを書くのをやめたわけではないのですがこんな世の中で新型コロナ以外について書いてもなんとなく上の空のような気がしてモチベが上がらないんですね。最後に記事を書いたのはまだ総理大臣が代わる前でした。菅さんは出来レースで決まったような感がして当初は嫌悪感を持っていましたが世論と逆行して今は割と好感を持っています。しゃべり方に覇気がないとかまあ別に良いんじゃないでしょうか。口だけ達者で中身は不誠実、最後の方は独裁の気配さえ漂っていた前任者よりずっとマシでしょう。なんか本人の資質と関係ない外野に振り回されて叩かれて気の毒な感もあります。
世の中も刻々と移り変わってマスクが品薄だったのはいつの話か・・その後アルコール製品、使い捨てゴム手袋と品薄なものが発生しそのうち供給が追い付いての繰り返し。現在は品薄筆頭と言えばワクチンでしょうね。
ワクチン自体の数が足りていないので条件を満たした人の中でも一時的に接種出来なかった人が出てくるのは仕方がないこと。先着順やネット申し込みへの批判も上がっているそうですがどうしようもないことにイライラしてもな~と思ったり。ただまあワクチン自体の不足に関してはどうしようもないこととですがワクチンを無駄なく使うってことにはどうしようもあると思っているので善処できる部分に関してはなんだかな~と思う今日この頃ではあります。
もうすぐフィラリア予防シーズン
ワクチンからいきなり話が代わるようですが一応前置きの続きです。フィラリア予防薬と言えば昔は飲み薬一択でしたが現在はプロハートというシーズン中に1回注射すればよい予防薬もかなりシェアを伸ばしてきています。別にフィラリアの話をするつもりはないのですがこのプロハートという薬を注射する際に使っている注射器が今回の主役です。その注射器がこれ↓
(メーカーの違う2種類)
もしかしたらこの形状記憶にある方もいるかもしれません。国内の注射器だとワクチン1バイアルで接種できる回数が1回減ってしまうっていうニュース覚えていますか?その頃のニュースでこれによく似た画像が取り上げられていましたから。
押し子(棒の部分)を外してみるとこんな感じ↓
ちなみに普通の注射器↓
大きな違いは黒いゴムの部分ですね。この黒い部分が出っ張ってると何が良いかというと薬液を無駄なく使えます。普通の注射器だと筒先(矢印)という部分に薬液が残ってしまいその分ロスが発生します。
これがコロナ用ワクチンのロスを減らすために必要とされている要素らしいです。
あるものが何故か無いことに
当院はプロハートを導入して5年以上は経っていると思いますが当初からこの黒い部分が出っ張ってるタイプの注射器を使っています。理由はプロハートの仕入れ値が高くてロスを発生させるのがもったいないから。他にも原価の高い薬液を注射する際にはこのタイプの注射器を使うことが多いです。
ここで不思議なのが私(動物病院)が昔から普通に使っているこの注射器がなんで無い無いといってニュースに取り上げられるのか。動物用だからっていうわけではないですよ。だってこれ人用として作られてるのを動物に使っているんですから。理由の一つとして考えられるのはブランド物でないから。ニュースではテルモという医療機器のトップメーカーの担当者が取材を受けていました。テルモもこのタイプの注射器は作ってはいるけれど需要に全く追いついていないから海外で大量生産の準備を始める予定とのことでしたが・・。私の知る限りテルモ以外で最低2社はこのタイプの注射器作っているしそれらが一貫して品薄になる気配がないことからお上から声がかかっていないんだと思われます。この期に及んでブランドがね~とか言ってるんですかね

マスク作ったこともない業者に大量発注して不良品大量に作らさせた挙句巨額の回収費用を発生させた前任の誰かさんは先見の明がなかったとしか言いようがありませんが、昔から作ってた業者さんを知名度がないからといってスルーするってのは慎重すぎでしょと思います。
もう一つ可能性があるのが単純に知らないんじゃないかってこと。獣医療と人医療でズレを感じることはありますがこの件に関してもそうなのかもと思う節があります。というのも地域の中枢病院のスタッフさんにこの話をしたところ返答はそんな形状の注射器を見たことがないとのこと

